課題
通常の静電塗装では、サテン粒子が塗膜内に埋もれて凹凸感が出ない

サテン調(梨地状の凹凸)の質感を持つ塗装仕上げを求めるご依頼において、通常の静電塗装では意図した想定の質感を得られないという問題がありました。通常条件の静電塗装では、帯電した塗料粒子がサテン粒子を塗膜内部に引き込んでしまうため、焼付け後もサテン粒子が塗膜表面に露出せず、求めている凹凸感が表現できない状態でした。かといって塗装条件を変えると、必要な膜厚が確保できなくなるという相反する課題がありました。
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印加電圧を通常より低く設定することで、塗料粒子の帯電量を抑制し、サテン粒子が塗膜表面に留まりやすい条件を構築しました。これにより焼付け後の表面にサテン粒子が露出し、目的の凹凸感を表現することが可能となりました。一方で電圧低下により1回あたりの塗着量が減少し膜厚が稼ぎにくくなるため、塗り重ね回数を増やすことで必要膜厚を確保しました。電圧・塗り重ね回数の両パラメータを管理することで、表面テクスチャと膜厚を同時にコントロールできた事例です。